「加奈崎芳太郎トリオ」クリスマスCD

「加奈崎芳太郎トリオ」
CD『songs,1995』

終わりの始まりを告げた1995年。それでも歌は紡がれる。
元・古井戸の加奈崎芳太郎、元・RCサクセションの小林和生、新井田耕三らによる名盤2タイトル『SING YOUR LIFE』『冬の夜の深さについて』が20年の時を経て2in1で復活。さらにもうひとつの幻の名盤『さらば 東京』制作の契機となったデモ6曲をボーナス・トラックとして収録。最新リマスタリング、HQCD仕様、2枚 組全25曲のデラックスエディションで登場。

商品番号 TRKY­002~3
定価3500円(本体価格¥3,241)

DISC­1『SIIG YOUR LIFE』;
1.ハッピーデイズ
2.柳の木の下で
3.ウクレレソング#1
4.AGED LIFE
5.アリガトウ・アリガトウ
6.ミラー
7.MY LIF
8.最後の誘惑
9.原ッパ
10.ウクレレソン グ#2instrumental
11.WHITE
12.BEST MY FRIEND
13.ウーララ・ララバイ
14.ロンサム・K

DISC­2『冬の夜の深さについて』;
1.CANDLE SONG#1 ­instrumental­
2.聖夜’95〜ひつじかいのうた〜
3.CANDLE SONG#2
4.GOSPEL
5.CANDLE SONG#3 ­instrumental­
『さらば東京』
DEMO TRACKS;
6.さらば東京
7.ボー
8.ホーボーズ・ソング
9.ケイジャン・ソング
10.冬の匂 い
11.里帰り

91年、忌野清志郎プロデュースによるアルバム『KISS OF LIFE』リリース後、加奈崎芳太郎は、小林和生、、新 井田耕三と加奈崎芳太郎トリオを結成、同トリオを核に、クラブチッタ川崎でシリーズライブを展開し、片山広 明、ライオン・メリイ、藤沼伸一らと多様なセッションを繰り広げた。その過程で練り上げたスタジオ、ライブ テイクを用い、95年9月『SING YOUR LIFE』、12月『冬の夜の深さについて』を連作リリース。古井戸やRC サクセションを経た25年のキャリアを遺憾なく発揮した両作は、一部で熱狂的な支持を得たものの、リリースツ アーを終えて同トリオは活動を休止。その後、加奈崎芳太郎は、都内でライブ活動を展開する一方、次作に向け たスタジオセッションも断続的に行う。そこではリズムループやエレクトロニックなサウンドエフェクトを積極 的に用いた、同時期のボブ・ディラン、ベック、REM等とも呼応する現代的な強度を備えたフォークロックを 目指し、99年2月リリースの『さらば東京』に結実する。  今回の2枚組は、正に疾風怒濤と呼ぶべき加奈崎芳太郎の10年間を俯瞰できるデラックスエディションだ。日本 を代表するロックバンド、RCサクセションの屋台骨を支えた当代随一のリズム隊と共に、円熟期を迎えた加奈 崎芳太郎のボーカルは一段と冴え渡る。既にRCを脱退していた新井田耕三は、ドラム以外にも複数のパーカッ ションを用いて楽曲に彩りを加え、後の様々なバンドでの活躍を予感させる。小林和生もまた、ウッドベースを メインに使用し、RCとは異なるアプローチを行うと同時に、二胡を用いたパフォーマンスや長尺のベースソロ など、多才なミュージシャンシップを感じさせてくれる。三人以外にも、一発録りを基本として参加したミュー ジシャンそれぞれが一期一会の貴重なテイクを残しており、20年を経てもなお、その輝きは失われていない。ま た本作は、90年代に関わったスタッフが再結集し、最新のリマスタリングやリデザインが施されている。あの 年、ミュージシャン達だけではなく関係スタッフを巻き込んで生み出されたものが確かにあった。そんなことを 感じさせてくれる幸福なリイシューだ。

songs1995